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出会い編


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子どもを寝かしつけながら、絵本を読み聞かせる母親風にお願いします。
ブレスが多めに入ることと、語尾が伸び気味になることを意識してください。
所々地の文がヘンなのは、アドリブで解説を入れている、という設定だからです。

『セリフ部分』は、男の声色を作っている母親風(?)になります。

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あるところに、小さくてかわいい妖精の女の子がいました。
女の子は、じゅう……この手のひらと同じくらいの大きさ、です。
背中には羽が生えていて、飛んだり、ちょっとした魔法を使ったりすることが出来ます。
「あーあ、退屈だなぁ。何か面白いことはないかな?」
女の子は、自分の姿が人間には見えないのをいいことに、イタズラばかりしていました。悪いことをいっぱいしていました。

今日も女の子は、大勢のオタ……お兄さんたちが集まる電気街で、イタズラする相手を探しています。
「今日は誰で遊ぼうかな? そうだ、あの……お兄さん、にしよう! キモオタど……が、こんなかわいい女の子と遊べるなんて、絶対うれしいよね!」
女の子は、そのオタのあとをつけて、(素に戻って)……何、この本?

(こほん、と咳払い)

――の部屋は、ろくに掃除もしていないので、暗くて、くさくて、足の踏み場もなくて、ポスターや、フィギ……お人形がいっぱい飾られていました。
「うわっ! この部屋、気持ち悪ぅ! お昼なのに窓も閉めっぱなしだし、ホコリと湿気で、すぐに病気になっちゃいそう。ねえ、あなたはどうして平気なの?」
女の子は、オタに話しかけますが、答えはありません。
「そっか。人間はあたしたち妖精のこと、見えないんだもんね」
『……見えてるって言ったら?』
「えっ?」
オタは、頭の回りをブンブンと飛んでいる、妖精の女の子の足をむんず、とつかみました。
「放して、放してよ!」
オタの手から逃れようと暴れる妖精を、目の前に引き寄せると、頭のてっぺんから足の先までを、ジロジロと見ます。
『へぇ。妖精って、本当にいたんだなぁ。人間には見えないという話だが、“魔法使い”になったから、見えるようになったのかな?』
魔法使い、という言葉に驚いた女の子は、目をぱちくり。
暴れるのをやめると、今度はオタの顔をマジマジと見ます。
「魔法使い? あなた、人間なのに魔法が使えるの? すごい、そんな人間もいたんだ!」『その魔法とは、ちょっと違う。それにしても、かわいいなぁ。ボクのコレクションにくわえたいくらいだ』
「えっ、かわいい? そうかな、あたし、そんなにかわいい? もう、やだなぁ~。えへへへへ……」
ほめられた相手が30過ぎの真性童貞キモオタでも、ほめられれば悪い気はしないようです……。

(素に戻って)どうなのかしら、これ。
次のページは……、ここはダメだ。教育に良くない。

ぺらぺらぺら……。

女の子は、妖精の国に帰ることになりました。
(素に戻って)えーと……。

「あたしは一度、帰るけど、絶対この街に帰ってくるから!
 もう見えなくなっていても、あなたのことはずっと、ずっと見守ってるから!」
「もしもあなたが、また悲しい目にあって、心に雨が降ったとき。
 あたしがその雨を、魔法で雪に変えてあげる!
 雪だったら、雪ウサギを作ったり、雪合戦をしたり、色々遊べるでしょ?
 あのときみたいに、悲しい気持ちも、どっか行っちゃうよ!」
女の子はちょっと泣いてしまいましたが、涙をぬぐって、努めて元気に振る舞おうとしています。
『キミのおかげで、雰囲気イケメンになれた。本当にありがとう。これでお別れなのが寂しいけど、キミのことは絶対に忘れないよ。キミは、ボクの恩人だから』
はじめて会ったころとはまるで別人のように、生まれ変わった彼が、言いました。
「ありがとう。(こらえきれず、涙声になって)ほ……じゃあ、またね!」
女の子の姿が、消えていきます。
彼は、もう、魔法使いではないのです。
「さようなら。本当に、大好きだったよ! あたしの――」
最後の女の子の声も、途中からは消えてしまいました。

でも、彼の心には、妖精の女の子との思い出が、鮮明に残っています。
いつでも、思い出すことができます。
あの子の愛らしい姿を、声を、温かな感触も、そして味も。

だから、彼は寂しくないのです。
めでたし、めでたし。

(素に戻って)この間のことは、もう少し大人になったら、自分で読んでね?
それじゃあ、おやすみなさい。
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「イタズラ妖精とエロエロ魔法使い」のメモ

ところで、「人間にひとつ『心からの幸せ』を与えられたら、それをもって成人したと認める」というのは二通りの解釈が可能ですね。

「すみません。結局、ノーパン社会を実現することはできませんでした。」の紹介

ユニークな持論を展開する元男性のひとりごとがメインの表題作ほか、短編を収録。

「狙われた研究所員のDNA ~テロリストに犯される研究員たち~」について

ある研究所が、女性のみで構成された正体不明のテロリストに急襲され、あっけなく占拠されてしまうというお話です。彼女たちの目的は、優秀な研究員の遺伝子を採取し、本国へ持ち帰ることだというのですが……。そもそも事件発生から4時間以内にテレビ中継が可能な場所にある普通の建物で、1週間近くも籠城するのは無理っぽい。武器や装備に関するあれこれとかも超ご都合主義。脱出ルートの確保も絶望的で、科学考証も考えるだけムダという酷さ。だいたい、作中で使われている「遺伝子」という言葉も使い方からしておかしい。なぜ精子と卵子に執着するのか。その割に、現地で適当に掛け合わせて受精卵をつくっているような描写もあるし。……まあ、エロい言葉を並べておけば目的(?)は達成できるかな、とか。
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  1. 激痛.com のイメージ キャラクターを使った Web マンガ (2)
  2. イタズラ妖精とエロエロ魔法使い (7)
  3. 妄想日記/臼見ヤコ (4)
  4. 妄想日記/人形目覚まし (10)
  5. 狙われた研究所員のDNA ~テロリストに犯される研究員たち~ (5)
  6. 処女ののの (2)
  7. ネットラジオのようなアレです。 (3)
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