今回の番組は、某ゲーム会社の社内に設けられたスタジオで収録しています。
前作以降、放送は不定期ながら続いていましたが、両出演者が顔を合わせたのは今回が初めてです。
両出演者は、テーブルをはさんで向かい合わせに座っています。
リスナーの投稿コメントをチェックできる小さなモニターが、それぞれ1台ずつ設置されています。
放送には、番組プロデューサーとディレクターのH、ミキサーとしてかり出されたゲーム会社の社員が立ち会います。
立会人のセリフはありませんが、出演者がその指示に返事をしてしまうことがあります。
当作でのゆみは、連日の収録で疲れていたらしく、普段ならセーブできるところも止まらず、……言ってしまうという設定です。
対してみずかは、いつもと異なる状況に緊張しているのか、口数が少なく、口調もややぎこちなくなっています。
それをゆみが引っ張って、結果バランスが取れた放送(?)になっているという感じです。
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くすや・ゆみ
トークのテンポを落とさないよう、常に気を配っている。
下品なネタに耐性があるが、Hのときは淑女らしい。
サービス精神旺盛な性格。
あいわ・みずか
トークについては受け身がち。
それは本人も自覚しており、改善したいと思っている。
声質のせいで周囲からはボケだと思われているが、実はドの付くS。
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※説明文 声に出さないでください。間の指示がない場合でも、必要だと感じたら入れてください。
(指示) アドリブで作っていただく音です。
複数の読み方がある漢字は、どうしても読み方を固定したいところは開いたり、カタカナにしたりしましたが、「男性のリスナーの方(かた・ほう)が多いので」など、音として自然に聞こえればどちらでも……、と思ったところは漢字のママにしています。
言葉に詰まるところ、「はい」と「(笑)」は多めに入れてあります。
多すぎると思ったら、無視してください。
「キャラが崩れている」と思われた部分などはザックリ変えていただけるとうれしいです。
前作の声をなぞることよりも、掛け合いのテンポ重視の方向で調整していただけると、もっとうれしいです。
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※特別編(前半)
※設定上、ここはまだ放送に乗っていません。
ゆみ 「アクセント、イントネーションね……。『××園』とか『石けん』とか。普通の言葉ほど、間違って覚えていると、ね。直すのは難しいよね」
みずか「最近では、『服をその場に置く』が言えなくて、ショックでしたね……。逆に、普段は使わない、特殊な、……エッチな言葉は、間違わないですね」
ゆみ 「うん。普段使わない言葉ほど、きちんと調べるからね~」
みずか「ですね」
ゆみ 「その辺はもう、このお仕事を続ける限り、一生勉強だよね。……みずかももし、ワタシの発音が辞典と違うことに気付いたら、言っていいからね? 私も、気付いたら都度言うようにするし。辞典が百パー正解ではないけれど、調べるクセを付けるのは、プラスになるはずだからね」
みずか「判りました」
ゆみ 「他の人だと、角が立つこともあるけれど。私たちは、教えあっていこう?」
みずか「はい。……あの」
ゆみ 「うん?」
みずか「いつもいろいろ教えていただいて、ありがとうございます」
ゆみ 「ん~。(笑)照れるね」
みずか「いつか直接お会いして、きちんとお礼を、感謝の気持ちをお伝えしたいって、ずっと思っていたんです。……今日、やっとそれがかなって、良かったです。……うれしいです」
ゆみ 「そっかー。……でもね? 人に何かを教えるのは、自分のためにもなることだから。……だから、こちらこそ♪ って感じかな」
みずか「自分のためにも?」
ゆみ 「うん。だからさ。お手本をやってみせるのも、自分でちゃんとできているのかな? っていう、チェックにもなるのね。初心を思い出す――、普段も忘れてはいないつもりだけれど。そういう、刺激みたいなものもあるし」
みずか「そうなんですね……」
ゆみ 「前はできなかったことが、いまは自然にできるようになった。じゃあ、いまできないことは何だろう? 次に進むためには、何から手をつけたらいいだろう……? そういうのを常に考えて、次に進む方向を決めて。一歩一歩、ね。そうやって、少しでも前に進まないと、後から後から追い越されて……。そういう、やる気の燃料みたいなものも、みずかから刺激を受けて、た~くさん、もらっています。だから、こちらこそ、ありがとう」
みずか「……はい」
※食い気味と言わせれば済む話ですが、諸般の事情で避けています。
ゆみ 「話し方の練習は、これで良いかな? 念のために、再確認ね。今回の放送では、聞きやすさを考えて、……古い考え方かも知れないけれど。女の子が普段しているような話し方、次々と上からかぶせていくような話し方は避けて、……いまできていたから。もう、マスターできたね?」
みずか「声が重ならないように、ですね」
ゆみ 「うん。こう……、切って、切って。いつもは中継のタイムラグがあるから、意識しなくても自然にそうなっていたのだけれど。今日は違うからね」
みずか「……大丈夫です」
ゆみ 「うん。……さて。本番の時間が近づいてきたから……、ちょっとトイレ、済ませてくるね。みずかはどうする?」
みずか「放送中に、行きたくならずに済むように、ですね?」
ゆみ 「うん、まぁそういうこと」
みずか「では、ご一緒します」
ゆみ 「(笑)学生時代を思い出すなぁ」
みずか「女の子は、連れションですよ」
ゆみ 「連れション言うなし(笑)」
※放送開始。
※両出演者とも、テンションは高め。
みずか「あいわみずかです!」
ゆみ 「くすやゆみです!」
みずか「よろしくお願いします」
ゆみ 「ハイよろしくお願いしま~す♪」
みずか「さっそくですが」
ゆみ 「はい」
みずか「ゆうちゃんは最近、何かありましたか? お仕事以外で」
ゆみ 「私は、……あんまりなかったですね。みずかちゃんは?」
みずか「ワタシも、あんまりなかったです」
ゆみ 「あんまりなかった二人でお送りしま~す♪」
※BGMスタート。(以降、BGM関係は省略)
みずか「今回の特別は特別編です!」
ゆみ 「(笑)今回の『放送』は特別編です!」
みずか「あああ……。ごめんなさい、編集お願いします!」
ゆみ 「生放送です!」
みずか「――とッ、という風に、アクシデントが発生するので、生放送は怖いですよね?」
ゆみ 「まぁねぇ。本番前は普通に言えていたことでも、いざ本番になると、口が回らなくなることが、ね。ありますからね」
みずか「はい」
ゆみ 「(笑)頑張ろう。前を向いていこう」
みずか「はい」
ゆみ 「みんなもコメントで、ね。あの、熱い応援メッセージが」
みずか「ありがとうございます!」
ゆみ 「では……」
※台本に戻って。
みずか「何が特別なのでしょうか?」
ゆみ 「まず、一つ目は!」
みずか「一つ目の『特別』は!?」
ゆみ 「アーカイブ配信があります!」
みずか「うっかり、生放送を聞き逃してしまっても、今回は安心ですね。……そして、二つ目の『特別』は?」
ゆみ 「みんなはまだ、気付いていないようですが!」
みずか「何と」
ゆみ 「何と。……一つ屋根の下~!!」
※テンションをやや下げ、名刺交換するビジネスマン風に。
※所属事務所の名称が未設定のため、不自然なあいさつになっている。
みずか「改めまして、こんにちは。『あいわみずか』です。よろしくお願いします」
※初対面かつ営業スマイルな感じで。
ゆみ 「『くすやゆみ』です。こちらこそ、よろしくお願いします」
※元のテンションに戻る。
みずか「ゆうちゃん、会いたかったよ~!」
ゆみ 「私も会いたかったよ~! ――せーのっ」
※編集して二人の声を重ねます。
みずか「がしっ」
ゆみ 「がしっ」
みずか「いまのは抱き合った音ですね」
ゆみ 「(笑)すっごい勢いで抱いたね、いま」
みずか「愛情の深さですね」
ゆみ 「でも何か、ヘンな感じだよね~」
みずか「ゆうちゃんとは、お付き合いは長いのですが。実際にお会いするのは、今日が初めてですよね」
ゆみ 「全然、そんな感じはしないけれど。あ、コメント、『おめでと~』って、たくさん。ありがとうございます~」
みずか「ありがとうございます♪ 『お幸せに~』って、結婚はしていませんよ? 結ばれてないですよ? 私たち」
ゆみ 「そこはホラ、みんなが誤解するくらい、仲が良いということで」
みずか「……本当にもう、ゆうちゃんにはいつも良くしていただいて」
ゆみ 「いえいえ、こちらこそ~。でも、やっと夢が叶ったよね♪」
みずか「いつか一緒に、同じところに集まって、放送したいね~って。ずっと言ってたんですよね」
ゆみ 「なかなか、スケジュールが合わなくてねぇ。……みずかちゃんが売れっ子過ぎて、スケジュール調整が大変で」
みずか「いえいえ。それを言うなら、ゆうちゃんの方が……」
ゆみ 「いえいえ」
みずか「いえいえいえ」
ゆみ 「(笑)話が進まない」
みずか「進みませんね」
ゆみ 「ということで!」
みずか「はい」
ゆみ 「二人はいま、一つのスタジオに入って、テーブルをはさんで、向かい合わせで座っております」
みずか「はい」
ゆみ 「このスタジオは、普通のスタジオとは、立地が少し違いまして」
みずか「はい。違いますね」
ゆみ 「ゲーム会社の中にあります!」
みずか「いつもは、ゲームのボイスを収録しているスタジオです」
ゆみ 「私たち声優のほかにも、社員さんもボイスを録ったり、たまに歌われたりもするそうですね。ゲームのBGMとかで」
みずか「放送前の打ち合わせのときに、『ボクあのゲームで歌ってるんですよ~』って、いま音量の調整などをされているスタッフの方が、教えてくださって……」
ゆみ 「ね。あの、某レースゲームで」
みずか「ねー。ビックリしましたね~」
ゆみ 「そして!」
みずか「はい」
ゆみ 「どうしてゲーム会社さんのスタジオから、番組をお送りしているのかといいますと」
みずか「はい」
ゆみ 「私が一昨日、昨日、今日と。あるゲームのボイスを、このスタジオにこもって、収録させていただきまして」
みずか「そのあと入れ替わりに、私が明日から、ゆうちゃんと同じゲームの、別のキャラクターで収録の予定がありまして」
ゆみ 「みずかちゃんと日は重ならないけれど、同じスタジオで録るんですよ~って、この番組のディレクターさんにお話したところ。ディレクターさんが、何と。大人の力を使って」
みずか「大人の力?」
ゆみ 「書類を書いて、関係のある方に頭を下げて」
みずか「まさしく、大人ですね」
※リスナーのコメントに返事をしています。
ゆみ 「すみません、コメントで、ゲーム会社さんの名前は書かないでください。まだ情報公開されていないので……。解禁になり次第、番組でもすぐにお知らせいたしますので。――で」
みずか「はい」
ゆみ 「ゲーム会社さんのご厚意もありまして」
みずか「ありがとうございます!」
ゆみ 「こうして、――ね? 一つ屋根の下で」
みずか「ハイタッチができる距離で」
ゆみ 「ね~♪ テーブルをはさんで、互いに見つめ合いながら、番組をするという……」
※番組ディレクターの指示に、返事をしてしまっている。
みずか「はい、第一印象ですね? ゆうちゃんの第一印象は――」
※謎のプレッシャーをかすかに感じさせる。
ゆみ 「思ったとおりに言ってください。思った通りに」
みずか「はい。思った通りに。……ゆうちゃんはですね。イメージ通りでしたね」
ゆみ 「ん? どういうイメージだった?」
みずか「声のイメージ、そのままでした」
ゆみ 「ん~」
みずか「ひと目見て、あっ! この人だ! って思いましたね」
ゆみ 「うん? 前に写真、見せたことあるよね?」
みずか「あっ、そうですね……」
ゆみ 「(笑)逆に、私から見たみずかちゃんはね」
みずか「……どうでしょう?」
ゆみ 「一家に一人、あいわみずか」
みずか「え~!?」
ゆみ 「一緒に暮らせたら、楽しそうだな~って」
みずか「あっ、はい。ありがとうございます」
ゆみ 「(笑)一緒にお料理したり……。その前に、今日の番組が終わったら、一緒にごはんを食べに行く約束をしておりまして」
みずか「焼き肉ですね!」
ゆみ 「夜にね」
みずか「お昼ごはんが先ですよね。もうおやつの時間ですが」
ゆみ 「さて。焼き肉といえば、特に女性は、ニオイが気になるところですが。服や髪にニオイがついてしまうと、なかなか、ね。面倒なのですが。さっき聞いてビックリしました。――はい」
みずか「ニオイ対策グッズを一杯持ってきましたから、大丈夫です!」
ゆみ 「どこまで気合い入れてきたんだこの子は」
みずか「ホテルに帰ってから、ワシワシってシャンプーもしますし。それに、スタジオ用の、強力なニオイ取りも買ってきました!」
ゆみ 「スタジオに消臭剤持ってくる声優って、初めて見た……」
みずか「ゲーム会社さんの許可も取っています。あそこに置いてある黄色いのが、あれがそうです」
ゆみ 「……え~と、何だろう。凶器になりそうな大きさ?」
みずか「見た目は大きいのですが。意外と、軽いんですよ?」
ゆみ 「へぇ、そうなんだ? ……あ、コメントの方、商品名当てクイズ大会みたいになっていますが」
みずか「正解もありましたね」
ゆみ 「当たっても、何も出ませんからね? はーい、においトークはこれくらいにしましてー」
みずか「はい。そして、三つ目の『特別』は?」
ゆみ 「レギュラーコーナーはお休みしまして。その時間も使って、質問コーナーを拡大版スペシャルでお送りします! ……オープニングでもう、結構時間、使っちゃったけれど」
みずか「(クスクスっと笑う)」
※最後の、ザンっ♪ は効果音の代わり。
ゆみ 「しかも! 質問の内容も、いつもとは違います! 題して――、ザンっ♪」
みずか「『お答えできない質問』にお答えしちゃいます♪」
ゆみ 「はーい。普段の放送では、というかおそらく他の番組でも、採用されることなくスルーされるタグイの質問に、無理やりお答えしてしまおうという、実験企画で~す!」
みずか「ただし、私たちではない、別のキャラクターがお答えします」
ゆみ 「最初の話では、質問の内容そのものではなく、何故お答えできないのか? その理由を説明する企画だったのですが、変えました」
みずか「そうですね」
ゆみ 「番組が、カタくなりそうでしたので……」
※番組ディレクターの指示に、返事をしてしまっている。
みずか「はい。それでは、コーナースタート!」
ゆみ 「――で。質問をご紹介する前にですねぇ。くじを引きましょう。……こちら。コンビニのレジとかでたまに引ける、ね。あの、真四角の箱ですね。くじの入った紙製の箱です」
みずか「このくじセットは、ディレクターさんがお店で買ってきたそうです。こういう、お店で使うグッズの専門店があるそうですよ?」
ゆみ 「知ってる知ってる。食品サンプルなんかも売ってるんでしょ?」
みずか「縦に立っているおソバとか。トップに、おハシが刺さっていて……」
ゆみ 「さっきから、お腹が空いている人みたいだね(笑)」
みずか「二人とも、お昼がまだですからね♪」
ゆみ 「まあ、実際ね。空いておりますけれども(笑)。はい、進めましょう。くじの箱の、上の面に大きな丸い穴が空いておりまして。そこから手を入れて、中のくじを一人一枚ずつ引きます。はいじゃあ、みずかちゃんから。引いてくださ~い」
みずか「はい。引きました」
ゆみ 「三角くじですね。……で、私も引きました。折りたたまれているくじを開くと?」
みずか「A賞です」
ゆみ 「E賞でした。くじ運悪いな~。で次に、テーブルの上に、裏返しに置かれている紙をめくりまして。そこに書かれているキャラに、なりきります」
みずか「なりきって、質問にお答えします♪」
ゆみ 「はい。A賞からね。賞ってヘンだな。……A賞のみずかちゃんは、『ちっちゃくてカワイイ人妻・33歳』です。巨乳だって」
みずか「巨乳人妻?」
ゆみ 「みずかちゃんは、もう声、そのままでいけるよね。もともとの声が、ちっちゃくてカワイイ感じに聞こえるし。――そして私、くすやゆみは、E賞。『長身スレンダー・26歳』だって。……あれ? これも、声質は同じタイプかな? それか、ちょっと低くするくらいで。野太いのはやりすぎだよねぇ?」
みずか「ここ、『美人』って書いてますよ?」
ゆみ 「『長身スレンダー美人』か」
みずか「――なら。私の方が、お姉さんですね」
※ディレクターが、ゆみの方を先輩と設定。
ゆみ 「これ、みずかちゃんが先輩? 私が先輩? ――あ、私が先輩だそうです」
みずか「デビューが早かったんですね」
ゆみ 「それでは、26歳の先輩の気持ちに、なりまして……」
みずか「私は、33歳の巨乳・人妻に……、二人ともアラサーですね?」
ゆみ 「それって、ディレクターさんの趣味? アでも、D賞は『犬・5ヶ月』」
みずか「カワイイ盛りですね♪」
ゆみ 「いや~、憎ったらしいときもあるよ~?」
みずか「……ゆうちゃんゆうちゃん。時計が大変なことに」
ゆみ 「ああ。トーク、盛り上がりすぎたね。もう、このまま最後まで行けそうだけれど」
みずか「ディレクターさんが用意した質問が、ムダになりますからね」
ゆみ 「うん。……では、一つ目の質問」
※効果音の代わりです。
みずか「じゃん♪」
ゆみ 「『最初の質問です。はじめてエッチしたのは、いつでしたか?』って……、すごいのが来たなぁ」
みずか「すごい質問ですね」
ゆみ 「似た質問が来たことはあったけれど。……どこの番組に送っても、スルーされるタイプの質問ですね」
みずか「これは、どういう答えを、求められているのでしょうか?」
ゆみ 「えっ……。『処女です』とか?」
みずか「処女?」
ゆみ 「処女性を求める人って、男性には多いじゃない?」
みずか「そうですねぇ。……でも、いまは人妻なので」
ゆみ 「巨乳人妻ね」
みずか「巨乳……。ゆうちゃんは、初体験はいつでしたか?」
※未経験のパターンも含め、検討中。
ゆみ 「26歳でしょ~? う~ん……」
みずか「私はもう決めました!」
ゆみ 「おっ。じゃあ、みずかちゃんから」
みずか「初体験は、いつだったか? ――夜でしたね」
※ネタ被りを防ぎ、また話を広げやすくするため、みずかの逆をいくことに決めた。
ゆみ 「トンチか。……じゃあ私は、敢えての昼?」
みずか「え、お昼ですか?」
ゆみ 「食後のデザートは、私♪」
みずか「歯を磨いてからでないと、キスは辛いですよ?」
ゆみ 「確かに、食後すぐはないなぁ。味がしたらイヤだし。食べカスなんかあったらもう、速攻別れるレベルだ」
みずか「私も、別れる寸前までいきましたね」
ゆみ 「えっ?」
みずか「えっ?」
ゆみ 「キャラだよね?」
みずか「……、キャラにも、色々あったんですよ」
ゆみ 「あ~。キャラにもねぇ。――はい。いまの質問は、悪い例として、番組で用意させていただいたものですが。同じような質問を実際に送ってしまった、心当たりのある方は。二度とそういう投稿はされませんよう――」
みずか「番組宛のお便りは、パーソナリティが目を通しますからね。お答えできない質問や、ツラい内容などがありますと……、やっぱり、私たちも人間なので」
ゆみ 「テンションは下がるし、……怒って放送するのも、イヤでしょ~? 怒り放送なんて、楽しくないでしょ~?」
みずか「なので、まわりの人に聞けない質問は、避けた方がいいですね。人生相談や、重い話題も。……そういう質問を、得意とされているパーソナリティの方も、いますけどね」
ゆみ 「業界の専門的な話題とか。そういうのはね、まだ良いのだけれど。人生相談はね。正直なところ、お役に立てないかと。……身近で信頼できる、相談できる人を見つけてほしいですね。お手紙やメールだけでは見えない部分も、きちんと見てくれて。その上でアドバイスをしてくれる人の方が、他人の私たちより、……ね?」
みずか「そうですね」
ゆみ 「何か、最初の企画に戻っちゃったね。成りきる……、キャラを切り替えるために、声、思い切り変えれば良かったかな? 変わらない? (笑)これ、難しいよね?」
みずか「……まだ、頑張れます。難しいですが。困った感情も消えませんが」
ゆみ 「そこにチャレンジする企画だったのだけれど、……いや、もう少し、ブッ飛んだキャラでいこう? 常識で考えたら、答えられないから」
みずか「そうですね。静かに壊れたくらいで。……次の質問にいきましょう」
ゆみ 「ハイいきましょう。……『お二人の性感帯はどこですか? 好きな体位は? できれば実演してください』カッコ『レズプレイ』カッコ閉じ」
みずか「これも酷い」
ゆみ 「本当に送ってこられたら、メチャクチャ困るよね。絶対に採用しないし、……名前も覚えちゃうよね。悪い意味で」
みずか「ディレクターさんが、さっきから目を合わせてくれませんね」
ゆみ 「このコーナーの、誰も得をしない質問は、すべてディレクターのHさんによる創作です」
みずか「では、人妻キャラとしてお答えを……」
ゆみ 「頑張れ~!」
みずか「頑張ります。……では。性感帯はありますが、そこをさわられたら必ず気持ちいい、というものではありません。気分や体調にも影響されますし」
ゆみ 「あれッ真面目!?」
みずか「ゆうちゃんはどうですか?」
ゆみ 「ん~私も同じ。だけれども、逆に、男性はどうなんだろう? 男性のものをオモチャで刺激すると、どんなときでも気持ちよ~く、イクものなのかな?」
みずか「えっ、どうでしょう?」
ゆみ 「男性がもしそうなら。自分がそうだから、女性にも当てはめちゃうのかな~って。ふと思ってさ」
みずか「したことがないので……」
ゆみ 「『気持ちいい』って、文字通り、そのまま気持ちの問題っていうのが大きくて。例えば、乗り物酔いで苦しんでいるときに、何かされても、エッチな気分にはならないよね?」
みずか「むしろ怒りますね」
ゆみ 「うん、そうだよね? ……男性の身体のことは判らないけれど、少なくとも私たち女性は、ちゃんとその都度、手順を踏んで攻略してくれないと、本気で感じることはありません。……まあ、イクふりくらいはしてあげても良いかな? というくらいで」
みずか「それなり、の、気持ち良さはありますが。たいていはイカないまま、フリで済ませますね。でも、例えイケなくても、気持ち良ければいいかなーと。それに、……している間は、頭の中が私のことで百パーセントなので。そういうところで、うれしさも感じますからね。なので、イカなくても大丈夫です♪」
ゆみ 「う~ん。本当にイカせようと思ったら、……大前提として、こっちがオッケーのときにね。後顧の憂いがないときに(笑)、一生懸命、ね。してくれて。……身だしなみも大切ですよ? 爪の先まで、清潔感のある……、あ。一生懸命と、乱暴は違いますからね? ……で、不安な気持ちが少しでも残っていると、理性を手放しづらいので。あくまでも安全で、安心できないと。あと、汚いのは絶対にダメ! ……そうやって、心ゆくまでキュンキュンさせてもらって、さらに盛り上げてくれて! それでようやく、どんどんキテーッ!! って感じに、……? よくよく考えると、とんでもなくメンドクサイよね!?」
みずか「(クスッと笑う)そういう風に、ちゃんと盛り上げてほしいですね。映画とかに出てくる、爆弾を解除する人みたいに、ていねいに攻略してほしいです。……自分だけ気持ち良ければいいとか。間違った知識で、乱暴なだけのエッチに終始するとか。そういうのはイヤですよね」
※メタ発言?
ゆみ 「中途半端に聞きかじった知識って、本当に厄介だよね? 知らない人には、教えれば済むけれど。半端に知っている人だと、……間違っているところを正確に指摘するのって、最初から順を追って教えていくよりも、ずっと大変でしょ? それに、そういう人って変なプライドがあって、間違いをなかなか認めてくれないからさ。上辺だけ謝って。いや、謝ってほしいわけじゃないんですって。……しかも結局、間違ったまま押し通そうとするとか。ね。……ん~、完全に間違っていたら、それはそれで、割り切って対応できるけれど。少しでもカスっていると、よけい気になって、もうイッライラするし、集中力も削がれて……。逆に、ピタッと本心を言い当てられても困るっていうか、怖いけどさ。……他人だと、なおさら」
みずか「……エッチの話ですよね?」
ゆみ 「いや~、エッチに限らず? ん~、私たちの、業界に関係する話でもさ。『マルマルって、バツバツなんでしょう?』って、いやいやそれは違いますから、みたいなのが結構あるし。知人の噂話だとなおさらムカ……。そういうのでも、まぁ大人なんで。……昔、業界ネタを扱った作品で、『本当のことをそのままやってもつまらないので、変えました』って、すごい言い訳――、言い切られたことがあってさ。実際そう思って書いたのかも知れないけれど、それにしたって、もうちょっとやりようがあるだろうと。聞きかじったんじゃなくて、実際にソレをやったことがあるのなら、本当に面白いところも十分に知っているはずだし、そこを書けばいいのにって。思うじゃない? もう、内容のあまりの酷さに怒っちゃって、……うん。声優で良かったと思いました。電話で普通に応対しながら、心の中でコンチクショウって(笑)。そのあと色々あってお蔵入りしましたので。あの作品のことかな? と思ったあなた。ソレはハズレです♪」
みずか「本当のことと、ウソのことは、分けてほしいですよね」
ゆみ 「うん。……そう、ね。しっかり取材をして、……もうホント、カスるだけっていうのはね。事故みたいなカスり方をするくらいなら、ハッキリ、フィクションにしてほしい。ウソをつくなら、ちゃんと、すてきなウソでだましてほしい。娯楽作品を標榜するなら、なおさら。ね」
みずか「……また、真面目な話になりましたね」
ゆみ 「……、真面目なトークもできる二人で、お送りしていま~す♪」
みずか「次の質問にいきましょう」
ゆみ 「ハイ切り替えていきましょう♪ 『浮気されたことはありますか?』」
みずか「あります」
ゆみ 「即答!?」
みずか「どんなに謝られても、許せませんでした。自分史上最高に許せなくて。『そのまま頭から地面にめり込んで、地獄へ行け』って思いました。頭にくるとか、悲しいとか、もう感情がメチャメチャに暴走して、プライドもズタズタで」
ゆみ 「うん」
みずか「時間が経ってから、彼との良い思い出もよみがえってきて。許してもいいかな、と思い始めて。そうすると今度は、許すことを考え始めた、彼を求めている自分も気持ち悪くなってきて」
※おろおろしながら。
ゆみ 「あのっ、みずかちゃん?」
みずか「怒りが一回転すると、笑顔のママ、『えいっ♪』って地獄へ突き落とせそうな気持ちになってくるんですよ。でも、自分が直接、手を下すのはばかばかしい。でもでも、もう存在すらも許せない。なので速やかに、自ら落ちてほしいって」
ゆみ 「あ……」
みずか「プライドって、タマゴの殻みたいにカタいんですよ。でも、強く握られると、あっさり、クシャって……」
ゆみ 「ああ、うん。なるほど……」
みずか「そんなマンガを、前に読んだことがあります♪」
ゆみ 「マンガかーい!」
みずか「(クスクスと笑う)はい。外国の昔話を、いろいろ紹介した本で……。マンガでは、細かいところは省略されていたのですが。お話に興味がわきまして、元のお話を探して読んでみたら、そういうお話でした。……結構、怖かったです」
※番組の空気がおかしくなったのを、急いで修正。
ゆみ 「そういうのって、たまにすごく怖いのがあるよね~。……(笑)あーもー、すっごいビックリした! みんなのコメントも止まってたよ?」
みずか「ゆうちゃんはどうですか? 浮気」
※設定年齢を間違えている理由は未設定。
ゆみ 「28歳の長身スレンダーでしょ? 似た体格の女性って少ないから、彼好みのボディーをもつ女性が他に現れる可能性も低いよね? だったら、浮気の可能性も低くならないかな?」
みずか「なるほどー。でも、体格の違いをカバーするくらい、ガンガン押してくる女の子が現れたら?」
ゆみ 「そっか。女性からのアプローチもあるか……」
みずか「他にも、性格が好みとか。料理上手、床上手、……?」
ゆみ 「胃袋をつかんだり、別のをつかんだり?」
みずか「そうして、心が揺れてしまったら……」
ゆみ 「頭を地面にめり込ませて、地獄へ落とす♪」
みずか「……怖い表現ですね」
ゆみ 「いや~。笑顔で地獄へ、突き落とすっていうのも。相当だと思う」
みずか「すごく印象に残っていたシーンなので」
ゆみ 「読みたくなってきたなぁ。そのマンガ」
みずか「確か、私が生まれる前の本でした。……コメントで、タイトルを書いてくださっている方が?」
ゆみ 「え? これ、このタイトルで合ってる?」
みずか「確か、そういうタイトルでしたね」
ゆみ 「えっ。まだ売って――、えっすごい! あ~リンクまで! わざわざ、ありがとうございます!」
みずか「ありがとうございます♪」
ゆみ 「も~、ね。番組終わったらすぐ買おう」
みずか「(クスクスと笑う)、次の質問をお願いします」
ゆみ 「はい。次の質問。『セックスでイったときには、何て言うんですか?』」
みずか「えー……」
ゆみ 「はいそこ、素で引かないでくださ~い」
みずか「はい」
ゆみ 「でも、……これは」
みずか「先輩、お手本をお願いします!」
ゆみ 「えー!? ……長身スレンダー、だから。こう、されながら、照れて、照れて。声を殺して、息が荒くなってくるのも、ムリヤリ我慢して。でもそこだけ、どうしてもこらえきれずに、最後に『――くっ』とかは、どう?」
みずか「萌えですね」
ゆみ 「――よし!」
みずか「強くてプライドの高い騎士様が、怪物にヤられちゃうときの感じですね」
ゆみ 「うん。そういうイメージかも。……じゃあ次は、みずかちゃんの番ね」
みずか「えーと。人妻ですからね」
ゆみ 「うんうん。人妻設定だからね。人妻ならではというのを♪」
みずか「では。『――アッ!! (ハァ、ハァと息づかい)(ふぅ、とため息)ティッシュちょうだい』」
ゆみ 「(笑)いやいや、リアルかも知れないけれども。倦怠期、過ぎない?」
みずか「そうですね。倦怠期を乗り越えるためには、工夫が必要ですね」
ゆみ 「えっ何の話?」
みずか「お家から一緒に出ずに、バラバラに出るんですよ。しばらく時間を潰してから、合流して。お買い物とか、少し遊んで。そのあと、ちょっといいホテルでお食事して、……お部屋へ行きますと」
ゆみ 「うん」
みずか「『――アアッ!! (ハァ、ハァと息づかい)今日のダーリン(息づかい)すごく、……良かったよ♪』と、なりますね」
ゆみ 「わーお。……あ、はい。勉強させていただきました」
みずか「いえいえ♪」
ゆみ 「次の質問です。『お二人の素のあえぎ声は、どんな感じですか?』」
みずか「なるほどなるほど」
ゆみ 「さぁ、みずかちゃん。頑張りましょう」
みずか「はい。私の普段のあえぎ声は」
ゆみ 「人妻みずかのあえぎ声は?」
※普通にやりかけて、すぐやめる。
みずか「あ……、よく覚えていません」
ゆみ 「覚えていない?」
みずか「はい。あの~、エッチのときは、フワフワしているので、あまり覚えていないんです。全体的に」
ゆみ 「それは……、よっぽどうまいってこと?」
みずか「でも、あの。……アノ声は大きいらしいです。なので、ちょっといいホテルへ行ったとき以外は、枕に顔を押しつけたり、手で口を押さえたり……。でも、不思議と息苦しさは感じないんです。ず~っと、フワフワしていて……」
ゆみ 「エッチのとき、首を絞める人がいるって聞いたことがあるけれど、……まぁいいや。(笑)私のあえぎ声はですね! ……こんな大声で発表することじゃないよね(笑)」
みずか「ゆうちゃんのは、さっき発表していましたね。ガマンして、ガマンして」
ゆみ 「あーそっか。はい。最後に『く』ね?」
みずか「ですね。……それでは、次の質問をお願いします」
ゆみ 「はい。次の質問。『ヤリまくりですか?』」
みずか「これは、……『何を』が無いですね」
ゆみ 「え。じゃあ、エッチ以外で――、いや。エッチの話でしょう。この流れだと」
みずか「皆さん。質問にお答えしているのは、キャラですからね?」
ゆみ 「ん、何でいま言うの(笑)? ――で。みずかちゃんは、……人妻設定のみずかちゃんは、アレでしょ? 新婚のときはもう、……ね?」
みずか「ヤリまくりではないです。……あの~」
ゆみ 「うん?」
みずか「結婚前に、同棲していて……」
ゆみ 「はー。じゃ、その間に。お互いにお互いのを、極めちゃったと」
みずか「でも、ヤリまくりではないです」
ゆみ 「うん。そのこだわりが分からないけれど(笑)。じゃあ、どれくらい……、週に何回とか」
みずか「えーっと……、十回くらい?」
ゆみ 「じゃ毎日? ヤリまくりでしょ、それは!?」
みずか「ヤリまくりじゃないですよ!? そんなッ……、毎日なんて、普通じゃないですか!?」
ゆみ 「えっ普通? え、じゃあ、みずかちゃんの考えるヤリまくりって、……どのくらいの頻度で、やるの?」
※半日くらい、つながったまま過ごす。それも週に何度も。というのが、みずかの考えるヤリまくりな人々の生活。
※身近にそういう例があったのか?
みずか「ええと……、半日くらい、つなっ、……ながったママとか?」
ゆみ 「えっ、そういう基準!?」
みずか「えっ違うんですか?」
ゆみ 「――次の質問です」
みずか「ゆうちゃん。ゆうちゃんも、答えないと」
ゆみ 「あ、はい。(笑)……みずかちゃんのあとだと、ちょっと答えにくい。です」
みずか「(クスクスと笑う)あ、はい。もっとですね」
ゆみ 「みずかちゃん? ディレクターさんの指示に、返事をしたらダメだからね?」
みずか「すみません……」
ゆみ 「(笑)え~、さて。生放送ならではのハプニングもあったところで。……いまさらですが。下ネタ自体はともかく、私、生々しいのは苦手なんですよ。意外に思われるかもしれませんが。カラッとしたのはいいのですが、生々しいのはちょっと」
みずか「まだ全然ナマくないですよ?」
ゆみ 「みずかちゃんが本気で生々しいネタに走ったら、私、このスタジオから逃げ出すかも知れない」
みずか「リスナーの皆さんには見えていませんが、さっきから、ゆうちゃんの顔は真っ赤です」
ゆみ 「言わないで! 言わないで!」
みずか「ね。ゆうちゃんは、ピュアな子だったんですね♪」
ゆみ 「あ~も~!」
みすか「ゆうちゃんは、ピュアっ子ですね」
※照れて、焦って。
ゆみ 「わっ私はヤリまくり、ですが。いつまで経っても照れが消えなくて、……内心、気を使わせているなぁって思っていても! なかなか態度を改められず、密かに悩んでいます! はい次の質問!!」
みずか「ゆうちゃんは、……?」
ゆみ 「そこで止まらないで。……ピュア以外、思いつかなかった?」
みずか「はい」
ゆみ 「(笑)次の質問です。『おっぱいについて語ってください。特に、自分のおっぱいについて』」
みずか「胸ですか?」
ゆみ 「ここはね、『おっぱい』で通しましょう。コメントも、ほら」
みずか「おっぱいコールで、盛り上がっていますね……。えーと、おっぱいはですねー。隣の芝生は青い、ですね」
ゆみ 「うん。まぁ、そーね? 大小、かたち、マ色々あるけれども。こう、それぞれ。不満があるよね? どっかにね」
みずか「自分のは、……お肉っぽいですね」
ゆみ 「うん? お肉?」
みずか「一部の男性が言うような、夢や希望は、入っていませんね。……成長する前は、別の夢があったのですが」
※顔について語らない理由は未設定。
※肉塊の本来の読みは、にくかい。
ゆみ 「ん~。確かに、今はね。ただの肉塊、ではないにしても。そこまで、過剰な期待をされてもねぇ。身体の一部だし。自分のはねぇ。……手とか足とかと同じで。同じだけ、大切ではあるけれども」
みずか「全身、大切ですよね」
※一番気にしていることはスルーして、次か、その次くらいから話し始める感じ。
ゆみ 「うん。だから、バストケアもするけれども、二の腕だって気にするし、足の……、かかとの角質とかもさ。……あ。かかとは、男性も気を付けてくださいね? 女性と一緒に寝たいのなら、ケアは必須です! カッタい角質を放置したまま、足を絡めてこられて、ザリってされるとギャ~!! ってなるので。……もう、すぐに叩き起こして、文句を言ってやりたくなるくらい痛いので」
みずか「(クスっと笑う)そうですよね」
ゆみ 「そういう、ね。女性の立場からすれば、おっぱいだけが、特別なパーツ、ではないですね。まぁ、順位は高い方ですが」
みずか「でも、他人のおっぱいなら?」
ゆみ 「たまにねー。自分の中にいるオッサンが、目覚めるね」
みずか「(クスクスと笑う)」
ゆみ 「他人のおっぱいは、すばらしいです!」
みずか「では、次の質問です」
ゆみ 「はい次の質問です。『結婚前に、やっておいた方が良いことってありますか?』」
みずか「別の番組みたいですね」
ゆみ 「うん。でも、いけるところまで……。では、人妻設定のみずかちゃん。どうぞ。……ね。放送を、途中から聞き始めた方のために説明しますが。いま、みずかちゃんは、人妻という設定です。私は『長身スレンダー・26歳』の設定でお送りしています♪」
みずか「33歳の人妻です♪」
ゆみ 「はーい。で。これは……、この質問は、みずかちゃんしか答えられないでしょ?」
みずか「でも、ゆうちゃんも、結婚していない、とは書いてないですよ?」
ゆみ 「あ、そっか。……でも、せっかく二人いるんだから、属性は分けとこう? その方が、バリエーションがさ」
みずか「なるほど」
ゆみ 「では、みずかちゃん。お願いします」
※設問を微妙に間違えて覚えている。
みずか「結婚前に、やっていて良かったこと。……健康診断ですね」
ゆみ 「ブライダルチェック?」
みずか「そうです。それで、結果を交換して。お互いの身体のことを知っておくのは、大切なことです」
ゆみ 「なるほどねー。体質とかも、万一何かあったときに説明できないと――」
みずか「そうですね。あと、使っているお薬も、それを書いてある、手帳の置き場所を決めてあります。保険証も一緒で」
ゆみ 「なるほど」
みずか「他には……、同棲も、ですね」
ゆみ 「それは、理由は?」
みずか「一緒に暮らしてみて、はじめて見えることがあるんですよ。逆に、見られることもありますが」
ゆみ 「うん。具体的には?」
みずか「生活力とか、本当の性格とか。家事は、すごく上手ではなくてもいいのですが、最低限、自分の身の回りのことができるかどうか? 金銭感覚は合っているか? あと、周囲の人との付き合い方とか、……いろいろです」
ゆみ 「そっか。……うん。結婚するなら、一人暮らしの経験がある男性が良いって言うし……」
みずか「二泊三日の旅行でも、急に見えてしまうことってありますよね? 同棲して、何ヶ月も一緒に暮らしていると、そういうことが、もっともっと出てきて。……一緒にいて楽しいかどうかって、とても大切ですよね? 結婚する前に、それを確かめられたのは、良かったと思います」
ゆみ 「なるほどねー」
みずか「……キャラですよ?」
ゆみ 「みずかちゃんってさぁ。シチュエーションの引き出しが、多いよね?」
みずか「演技に感情を込めるために、いろいろ考えるのですが。そういうときに役に立つ引き出しですね♪」
ゆみ 「なるほどー。はい、みずかちゃんの、演技力の秘密の一端が明らかになったところで。次の質問です。『ゲームキャラの下着、ブラジャーやパンティーについて語ってください』」
みずか「ブラジャー……」
ゆみ 「まず、女性はブラジャーとかパンティーって、あまり言わないですね。ブラジャーじゃなくて、ブラ。パンティーじゃなくてパンツ。……この世界に入ってすぐの頃は、そういうセリフに違和感がありましたが。まぁ語尾に、『わよ』って付けてしゃべる世界なので。今は、それは気にしていません。……気にして、ないわよ?」
みずか「えっ。エッチな作品では、雰囲気を大切にしている……の、かしら?」
ゆみ 「(笑)ね。普段とセリフは、違うよね。だから、ブラジャーとかパンティーの方が、セリフとして考えると、かえって自然なのかなって。それともう一つ。女性と男性とでは、言葉の世界が違うんじゃないかな? っていうのもあって」
みずか「ファッション関係では、特に差を感じますね」
ゆみ 「興味のある分野がさ、……まぁパンツの話に戻しますけれども。……えっと。デザインがね。安物っぽい。全体的に。安物すぎて、逆にプレミアが付きそうな感じ?」
みずか「ユーザーさんに、シンプルなものが好まれているのでしょうか?」
ゆみ 「そうそう。実際、そうらしいよ? アンケートとかを見ていると、いかにもな、白ベースのシマパンとか。シンプルな下着の方が、反応が良いんだって」
みずか「そうなんですか?」
ゆみ 「うん。ブランドによって、多少の違いはあるらしいけれど。……まあ、ゲームキャラはね。白い下着でも、白い服でも、ね。問題ないし。透けとか、汚れとか」
みずか「そうですね。……ベンチの汚れも、気にしなくて良いですからね」
ゆみ 「座るときもそうだし。大げさじゃなくて、一挙手一投足にまで気を配らないと。ねぇ? うっかり食べこぼしたら、……イヤ、めったにこぼしませんが。ホントに。……あ~イヤ、シミ抜きが得意になるくらい、やったかな?」
みずか「(クスクスと笑う)お洗濯も、気をつけないといけませんね。一緒に洗った服の色が、移ったりしますし。そうすると、あっという間に台無しになります」
ゆみ 「色柄物とは分けて、ね。さて。この勢いで、続けていきましょう。次の質問です。『固くて長くて太いのがいいのでしょうか?』」
みずか「また……、今度は『何が』が無いですね」
ゆみ 「あホントだ」
みずか「――まず。質問の最後が、『でしょうか』となっているところに、着目します」
ゆみ 「うん?」
みずか「そして、……。どうしましょう?」
ゆみ 「(笑)いや、考えてから話そうよ」
みずか「すみません……」
ゆみ 「じゃあ私からね。長身スレンダー、サバサバ系で。ん~。『アレの具合より、相手が誰かって方が重要なんだ。イイところに当たれば誰のでも良いってわけじゃなくて、……お前じゃなきゃ、ダメなんだ』」
みずか「かっこいい系ですね!」
ゆみ 「まぁでも、実際ね。一緒に居てくれて、構ってもらえればそれだけでもうれしいし。……お付き合いって、一緒に居たいから、するわけでしょ? 結婚することも、『一緒になる』って言うし。……だから。すごい勢いでヤって、自分だけ満足したら後はポイって、そんな人は、いくらアレがアレでも御免っていうか……。ねぇ?」
みずか「それだけではダメですよね」
ゆみ 「ダメだねぇ。……じゃ~この勢いで、みずかちゃんもどうぞ!」
みずか「では、逆で。……えと。『今日は少し、疲れているのかな……? まずは、お胸でじ~っくり、してあげるね? 大丈夫になったら、……入れたまま、だっこしてもらおうかな? キスも、い~っぱいしようね? 元気がなくても、好きな人のなら、いいんだよ? ……ね?』」
ゆみ 「わーお。逆でも全然OKだね!」
みずか「ふぅ。できました」
ゆみ 「(笑)みずかちゃんは、ね。時間があればできる子」
みずか「時間があればできる子です♪」
ゆみ 「はい。次の質問です。『エッチなゲームでは、固くて長くて太いのが、奥まで届いてる♪ などと実況するヒロインがいますが、よくよく考えてみると、おかしくありませんか?』」
みずか「そう言われると、おかしいですよね……?」
ゆみ 「まあね。いかにもお芝居ですって感じで……、まぁお芝居だけれども。あの、エッチシーンのキャラがみんな無我夢中で、うわごとみたいなセリフしかないのも、ね。困りますし」
みずか「いわゆる、様式美ですね。歴史の積み重ねがあるんですよ、きっと」
ゆみ 「業界の歴史が、ね。濃縮されて……。あ。ヒロインがああいうことを言うのは、バトルもので、キャラが技の名前を叫ぶのと、同じなんだって」
みずか「そうなんですか?」
ゆみ 「うん。前に何かで読んだのだけれど、……解説してくれる人がいないから、ヒロインが自分で言うんだって。『いま中に出されたら、イッちゃって、堕ちちゃう~』とか、そういうのも」
みずか「なるほどー」
ゆみ 「ゲームのヒロインたちは、プレイヤーさんにエッチな気分になってもらおうと、いろいろ、頑張ってエロいことを言うんです。だから、あまり飛ばさないでください」
みずか「(クスッと笑う)」
ゆみ 「エッチなゲームだと、逆に、女の子にエッチな言葉を無理矢理言わせようとするのも、ね。定番のネタのようになっていますが。あれも演出ですね。リアルに、あのときにそんなことを強要されたら、すごく冷めそうというか……」
みずか「そういうのが好きな人同士なら良いのですが。イヤなものを押しつけるのは、ダメですよね」
ゆみ 「うん。ゲームと現実は別。これはねぇ、テストに出ますね。男性の方は気をつけてください。テストに不合格になると、別れを切り出される恐れがあります」
みずか「ですねー。……エッチなゲームのセリフには、独特の難しさがありますよね? あえぎ声の長さや強さも、台本の通りにやらないと……」
ゆみ 「うん。ホントそう。ゲームのセリフって、……あえぎ声にしても、もう本当に、台本通りにやるんです。あえぎ声の文字数まで気にして、正確になぞるんです。さらに、あえぎ声なら、最初から最後まで同じペース、ということは無くて。少しずつ声が漏れ始めて、スピードが上がって、切羽詰まって、フィニッシュ! って感じに、変えてやらないといけなくて。キャラクターの性格によっても当然、変わってきますし。同じキャラでも、経験を積むことで大胆になるとか。ね。成長、変化が起きたりしますし。……クライアントさんによっては、音声データの容量を切り詰めるために、最低限ツボを押さえつつ極力、短めにしてくださいとか。システムの都合で、長めのセリフを、途中で何回か切ってくださいとか。……連続したセリフは、キーや……、声の高さやスピードも合わせないと、ちゃんとつながらないので。そういうところでも気を使います。ゲームのボイスでは、他にもループ……、繰り返し繰り返し、つなぎ目が判らないように、無限にあえぎ声が続くような仕組みを入れるので、それを意識して演じてくださいとか。いろいろ、ご要望をいただくこともありまして。今度機会がありましたら、よく聞いてみてください」
みずか「本当にエッチな気分だと、計算して、収められませんよね」
ゆみ 「ねー。もう全開であえいでいても、心は冷静っていう」
みずか「真顔で」
ゆみ 「(笑)顔は見られたくないなぁ」
みずか「なので、ゲームのボイスを収録するときは、スタッフさんには背中を見せていますね」
ゆみ 「アニメのアフレコでもそうだけれど。ね。舞台は逆に、お尻を見せないように」
みずか「そうですね」
ゆみ 「そして、――はい。次の質問。『レイプ願望はありますか?』」
みずか「レイプは……。キャラとしてお答えするなら、あると答えた方がいいのかなーと思いますが……」
ゆみ 「うーん。無いって、言い切っとこうか?」
みずか「ですね。無いですね」
ゆみ 「はい。完全に! 無いです。……レイプって、要は暴力ですよね? 体格差、筋力の差で押さえつけられて、精いっぱいの抵抗も効かなくて、もう怖くて怖くて、意識では拒絶しているけれど、それに関係なく身体を犯されて。心と身体を無理矢理、バラバラにされるっていうのは、――最悪です。……何だろう。虫歯治療の痛みが全身に回って、心にも身体にも、深いところまで傷が……。えーちょっと言葉になりませんが。うまく、説明できませんが、とにかく、酷いことです。好きこのんでそんな、酷い目に遭いたいなんて。あり得ませんね」
みずか「普通にエッチされても良いかな-と思う人が相手でも、レイプされたいというのは無いです。本当に」
ゆみ 「うん、まあ。力強く、ね。じゃれ合いの延長で、あくまで遊びの範囲で。ごっこ的なのはアリかも知れないけれど。あぁもちろん、そういうパートナーとね。関係も構築済みーの、お互いに気心の知れた感じのー。えーと、安心して身体をまかせられる、……ね?」
みずか「それでも、いつでもいいということは、無いですね」
ゆみ 「ないねー。……あのねー。せっかく構築した関係が、壊れるくらい危険な行為です。下手をすると、一生ものの傷になります。世のすべての男性が怖くなってしまって、……そういう、ね。痴漢もそうですが、本当に、軽く考える人が多くて……」
みずか「そういうのは、フィクションの中だけにしてほしいですよね」
ゆみ 「うん。ホントそう。そういう欲望をもつなとは言えないけれど、ね。フィクションの世界で発散してください。本当に。お願いします」
みずか「くれぐれも、よろしくお願いします」
ゆみ 「はーい。それでは……。『結婚してくれますか?』」
みずか「ええっ!? ――はい!」
ゆみ 「(笑)いや、はいじゃないでしょ!? 人妻設定だから!」
みずか「あ、はい、そうですね」
ゆみ 「え、どうしたの?」
みずか「あの~」
ゆみ 「うん?」
みずか「……お腹が鳴りそうなのを、ガマンして~」
ゆみ 「(大笑い)」
みずか「ごめんなさい! あの、マイクを切るスイッチがなくて」
ゆみ 「あ、そっか。このスタジオには……、(笑)あーおかしぃ♪」
みずか「ゆうちゃん、笑いすぎですよっ」
ゆみ 「いやー、はい。ごめんなさい。……はい。放送局とか、ね。こういうスタジオにはたいてい、手元にカフっていうスイッチが用意されておりまして。咳払いとか、入ったら困る音は自分で切れるようになっているのですが。いま放送しているゲーム会社さんのスタジオは、元々ひとり用で。放送のために急遽マイクを増やした関係で、……(笑)」
みずか「(クスクスと笑う)大勢が集まって収録をする、アニメの現場は別ですが」
ゆみ 「外画とかもね。はぁ。こないだの鼻息放送に続いて、お腹グウ放送ですね」
みずか「(クスッと笑う)さて。そろそろ、終わりの時間ですね」
ゆみ 「というわけで」
みずか「はい」
ゆみ 「いくつかの質問に、お答えして参りましたが」
みずか「はい」
ゆみ 「か~なり厳しかった。番組として成り立っているのかどうか、微妙なラインだと思う」
みずか「かなり無理目でしたね」
ゆみ 「キャラを立てるとか、そこまで行かない」
みずか「もう少し、頑張れると思っていたのですが」
ゆみ 「まぁ、この番組らしさは出たと思う。……思おうよ?」
みずか「はい、思いましょう」
ゆみ 「リスナーの皆さんも、思ってください(笑)」
みずか「よろしくお願いします♪」
ゆみ 「(笑)さてさて~。今回の特別編も、そろそろ終了でございます」
みずか「皆さん、お楽しみいただけましたでしょうか?」
ゆみ 「次回の放送は、……まだ放送日は未定ですが。そんなにお待たせせずに、結構早くできると思います」
みずか「次回は収録の予定です。コメントでの番組参加はできません。ごめんなさい!」
ゆみ 「次も、今回と同じくらいのテンションでお届けすると思います」
みずか「そうですね」
ゆみ 「ぶっちゃけ二本ドリです」
みずか「言っちゃいましたね♪」
ゆみ 「言っちゃいましたね~」
みずか「お昼ごはんを食べたら、すぐの収録です」
ゆみ 「焼き肉は二本目の後です! ……それでは!」
みずか「それでは、またお会いしましょう!」
ゆみ 「そんなわけで、皆様のお相手は?」
みずか「『あいわみずか』と!」
ゆみ 「『くすやゆみ』でした! ――せーのっ」
※二人の声が重なりません。
ゆみ 「またね!」
みずか「またね!」
ゆみ 「ズぅレぇたぁ~!?」
みずか「ごめんなさい!」
ゆみ 「何、何いまの!? どこにずれる要素が?」
みずか「あのっ、しゃっくりが出そうになって」
ゆみ 「(大笑い)」
みずか「本当にごめんなさい!」
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